トリプルネガティブの乳がん

乳がんのなかでも全体の15%には予後の悪いがんとして
トリプルネガティブ(3重陰性)の乳がんが見られます。
再発率が高い、増殖が速い、転移しやすいなど
悪性度の高い種類の乳がんです。

乳がんの種類は大まかに分けると

・ホルモン治療の効果が期待できるタイプの乳がんは全体の約65%
・分子標的治療が有効と考えられるタイプの乳がんが全体の約20%
トリプルネガティブの乳がんが全体の15%

トリプルネガティブの乳がんとは
エスロトゲン受容体、プロゲステロン受容体
HER2 のどれも発現していない乳がんです。

受容体を標的とするタモキシフェン(商品名ノルバデックスなど)や
ハーセプチン(一般名トラスツズマブ)などの抗がん剤によって
制御することができないタイプの乳がんですので
通常の乳がん患者に用いられる効果的な
がん治療が期待できません。

特徴としては、若年層に多く発生し、増殖が早く
悪性度が高い、術後1~3年以内に再発する
他の臓器に転移しやすいなどがあります。

全てによくない条件の揃ったトリプルネガティブですが
この乳がんに効果のあると言われるアバスチン(血管新生抑制剤)が
近々、承認になる可能性もあるようですので期待したいところです。